長崎カステラ覚え

2009.12.8に近所の建設会社の社長が社員旅行で長崎方面に行ったといってお土産に長崎市松翁軒の長崎カステラと雲仙市ポンパテイー(小浜食糧)のクリームサンド洋菓子クルスを頂いた。

画像


この中に「カステラ覚え」という解説が入っていて、大変興味深かったのでUPさせていただきます。先般当BLOGにUPした「じゃがたらお春」も寛永19年(1639)に長崎からインドネシアに追放された頃、もうカステラの味は知っていたと思われます。

・・・・・(カステラ覚え、一部現代仮名遣いに直す)・・・・・

画像


カステラはいわゆる南蛮菓子の一つであって、ポルトガル人が元亀2年(1571)に長崎に居着いたとき、土地の人々に伝授したものです。

 この菓子はスペインに古くカステラという王国があって、そこのパンとして紹介されたのですが、長崎人はその国名だけを取って菓子の名前としたのです。尤もパンといっても、フランスの料理の始まりにパンも生菓子も共にパンといい、やがて生菓子作りがパンつくりの人たちと別れたように、菓子である筈のカステラもその頃はカステラ国のパンといわれていたのです。

 長崎にはポルトガル人もスペイン人も来ています。カステラはスペインのカステラ王国のパンですから、当然、これはスペイン人が製法を伝授しそうなものです。

 然しわが国に来たヨーロッパ人としてはポルトガル人が先でして、おくれてスペイン人が来た時には既にカステラは作られていたのです。尚また、ポルトガル人は長崎より前に薩摩、豊後、平戸などに渡来しましたが、それらの土地には渡来したというだけで、たとえそれらの土地でカステラをつくったにせよ、製法を伝授するまでには至っていないのです。カステラは一にカステイラといっておりますが、紙焼カステイラ、丸焼カステイラ、五味カステイラ、花カステイラなどがつくられています。

 弊店(松翁軒)は天和元年(1681)に初代山口屋貞助が本大工町(町名変更により現在の魚の町)に店舗を開き、長崎が天下に誇る砂糖漬けやカステラをつくり出したのです。

その後、累代その製法を保守し、原料の精撰につとめ江湖の皆様にお引き立てを蒙って家運は隆盛となり、寛政頃(1789~)に五代要次郎は砂糖漬けを改良し、六代幸次郎は甘菊を製作し、文久頃(1861~)に七代熊吉は飾菓子の名手として艶賞されましたが、カステラに限り祖先の旧法を維持して来たのです。

 熊吉は長崎にいた国学者中島広足に需(もと)めて、「松翁軒」を屋号とし、能面の翁を店印としました。

 明治33年(1900)八代貞次郎はパリーの大博覧会にカステラを出品して名誉大銀杯を受賞、続いてセントルイスの万国大博覧会(1904)では名誉大金牌(ぱい)を受賞、さらに内外の各博覧会や、共進会、品評会に出品して受賞した金牌は数え切れないほどです。

 松翁軒の暖簾(のれん)を掲げて今尚営業を持続しえますのも、全く大方の眷顧(けんこ)を辱(かたじけな)うするからでありまして、まことに弊店の深く感謝しているところです。

 松翁軒のカステラは質の高いザラ目糖を使用しております。製造の過程で溶けずにザラ目糖がカステラの底に残ることがあります。底紙に白い斑点状に見えますが、ご心配なきよう申し上げます。

長崎市魚の町 十代松翁軒主人 敬白(けいはく):
http://www.rakuten.co.jp/shooken/1786101/

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス

この記事へのコメント

2009年12月11日 11:10
hirokatoさん~こんにちは

昨晩から今も~たくさん降ってますが・・
そちらは、如何でしょうか??

カステラ・・・美味しいですよねぇ。
掲載された~カステラは・・・
デパートでの九州物産展でしか見かけません。
長崎ではピカ1なんでしょうね。
こちらでは、ふくさや(漢字??)の物が
デパートで売られていまして~とっても美味しいです。
まず・・・カステラが嫌い~と、言う方は少ない
と思いますねぇ
2009年12月11日 22:49
tentenさん、こんにちは。

ほんとにカステラはおいしいですね。
福砂屋のものが御地のデパートで売られているようですね。福砂屋の方が元祖のように書いてありますが、どちらも古いお店のようですね。下記にINでの検索結果を貼り付けておきます。

福砂屋(ふくさや)
寛永2年(1624)三代将軍家光の頃、長崎引地町にて創業、二代武八の頃ポルトガル人よりカステラの製法の直伝を得る。後船大工町に移転、南蛮菓子の製造、販売に従事、現在に至る由です。

福砂屋:
http://www.shinisekai.com/fukusaya.htm

当方は、松翁軒、福砂屋どちらの店の回し者ではありませんので、念のため。
2009年12月11日 23:02
雨は12月10日に降りましたが、11日にはやみました。あまり大降りではありませんでした。